あなたは、SBI証券のS株をご存知でしょうか?
S株とは、SBI証券で単元未満株を売買できるサービスのことです。
補足ですが、マネックス証券では「ワン株」、カブドットコム証券では「プチ株」が同様のサービスになります。一方、楽天証券などでは、単元未満株は取り扱っていません。
S株であれば、国内上場企業の株を1株から売買できますので、少額投資をすることができます。
ここで、S株を買おうか迷っていて、メリット・デメリットを知りたい人も多いはずです。
また、「実際に、S株をどのように売買すればよいのか?」が分からない人もいるかと思います。
そこでこのページでは、「S株の特徴、メリット・デメリット、S株がおすすめな人、S株の売買方法(画像付き)」をお伝えします。
おさらいとして、単元未満株のメリット・デメリットを以下に載せておきます。また、S株も単元未満株ですので、以下の内容が当てはまります。
単元未満株のメリット
・1万円以下の少額投資ができ、初心者の投資の練習にも最適
・少額で多くの銘柄を買えるので、リスク分散をしやすい
・配当金(インカムゲイン)も、保有株数に応じてもらえる
単元未満株のデメリット
・株主優待はもらえず、株主総会にも参加できない
・注文時間と約定タイミングが決まっているので、値段指定ができない
・取引手数料は、単元株と比較すると、割高になりがち
・売買できる銘柄が限られている
上記の単元未満株のメリット・デメリットを詳しく知りたい人は、「ミニ株(単元未満株)の始め方! 初心者の少額投資のやり方や注意点は?」を参考にしてください。
目次
SBI証券のS株とは? S株の特徴は?
SBI証券のS株は、国内上場企業の3,000銘柄以上の中から選んで、1株から取引することができます。
また、SBI証券では、S株(単元未満株)をスマホからも取引でき、NISAでも売買することができます。
こんなに多くの銘柄があると、どの株をS株で買うべきかを迷ってしまう人もいるかと思います。そのため、S株(単元未満株)のおすすめ銘柄を知りたい人も多いはずです。
結論から言うと、単元株だと普段は高くて買えない株を、S株で買ってみてはどうでしょうか?
例えば、トヨタ自動車やオリエンタルランド(ディズニー)やソフトバンクの株価は、数十万円から100万円を超えるときもあり、単元株だと買えない人もいるかと思います。
このような高い株を、S株で買うのも一つの方法です。
また、SBI証券では、上の画像にあるように、単元株の取引ランキングも見ることができます。そのため、単元株で人気銘柄の中から、S株を選ぶのも良いかと思います。
S株のメリット
SBI証券のS株のメリットは、大きく2つあります。
1.S株の注文は、24時間できる
上の画像にあるように、S株の注文は、基本的に24時間で受け付けられます。
一方、単元未満株の注文を24時間で受け付けていない証券会社もあります。比較的、SBI証券は注文を出しやすいと言えます。
ここで、S株の約定価格は、受注時間によって大きく3パターンに別れます。個人的に、S株の注文時間と約定タイミングは、そこそこ使いやすいと感じています。
参考までに、他の単元未満株が買えるネット証券と比較をしてみましょう。
単元未満株の注文時間と約定タイミング
証券会社 | 単元未満株 | 当日の後場始値 | 翌営業日の前場始値 | 翌営業日の後場始値 |
SBI証券 | S株 | 00:00~10:30 | 10:30~21:30 | 21:30~24:00 |
カブドットコム証券 | プチ株 | 00:01~10:00 | 10:01~23:00 | 23:01~24:00 |
マネックス証券 | ワン株 | 00:00~11:30 | – | 17:00~24:00 |
上の表に、証券会社ごとに単元未満株の注文時間と約定タイミングをまとめています。
補足ですが、株の取引ができる時間は、朝9時~夕方15時になります。ただし、休憩時間の11:30~12:30の間は、株の取引はできません。
一般的に、お昼休憩の前の9:00~11:30を「前場」、お昼休憩の後の12:30~15:00を「後場」と言います。
例えば、SBI証券で平日の10時00分に単元未満株の注文をした場合、当日の後場始値で株が約定します。
2.S株の手数料は、業界の中でもトップクラスで安い
SBI証券のS株(単元未満株)の手数料は、業界の中でもトップクラスで安いと言えます。なぜなら、最低手数料が50円、約定代金×0.5%が手数料だからです。
他にも、カブドットコム証券の「プチ株」、マネックス証券の「ワン株」が同様な手数料でサービスを行っています。
単元未満株の約定金額ごとの売買手数料(税抜き)
証券会社 | 単元未満株 | 1万円 | 2万円 | 5万円 | 10万円 | 20万円 |
SBI証券 | S株 | 50円 | 100円 | 250円 | 500円 | 1,000円 |
カブドットコム証券 | プチ株 | 50円※1 | 100円 | 250円 | 500円 | 1,000円 |
マネックス証券 | ワン株 | 50円 | 100円 | 250円 | 500円 | 1,000円 |
※1ただし、カブドットコム証券の単元未満株は、9,000円までの約定代金なら48円の最低手数料になる
上の表に、1株から単元未満株が買えるネット証券3社の売買手数料をまとめました。
一方、他の店舗型証券会社では、最低手数料が500円、約定代金×1%の手数料で単元未満株を扱っているところもありますが、おすすすめしません。
単元未満株をやるとしたら、手数料の安いSBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券の3社がおすすめです。
「単元未満株でSBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券のどこを選ぶべきか?」は、「単元未満株(S株、プチ株、ワン株)のネット証券をランキング!」にて比較していますので、良ければ参考にしてください。
S株のデメリット
SBI証券のS株のデメリットは、大きく3つあります。
1.S株では、株主優待はもらえない
S株は、単元未満株ですので、残念ながら株主優待はもらえません。
ただし、単元未満株を単元株まで買い増せば、株主優待をもらうことができるようになります。
しかし、手数料の高さを考えると、S株を買い増して株主優待をもらうことはおすすめしません。なぜなら、株主優待をもらうのであれば、最初から単元株を買う方が手数料が安くすむからです。
2.最低手数料が決まっているので、少額すぎるS株だと手数料が割高になる
SBI証券では、約定代金が1万円までは最低手数料が50円になります。
つまり、1,000円のS株も10,000円のS株も、どちらも取引手数料が50円です。これは、少額すぎるS株の取引をするときは、手数料が割高になることを意味しています。
一方、それ以外であれば、「約定代金×0.5%」が手数料になりますので、投資金額を増やしても一定の手数料率となります。
ただし、投資金額を多くすると、今度は別の単元株を買った方が手数料は安くなりますので注意が必要です。
つまり、10万円の資金が使えるなら、S株で10万円分の取引をするより、別の単元株を買った方が手数料は安くなります。
実際、10万円分のS株を取引すると500円の手数料がかかりますが、単元株であれば100円程度の手数料です。
そのため、S株を買うのであれば、少額すぎるS株は避け、1万円前後で買える高い銘柄を選ぶべきかと思います。
3.S株は、外国株の取り扱いがない
残念ながら、S株では、外国株は取り扱っていないのです。
一方、S株では、国内上場企業のほとんどの銘柄を網羅しています。つまり、株価の高い企業や成長性のある会社の株をS株として持つこともできるので、良い銘柄を見つけましょう。
個人的には、株式投資の練習のために、S株から始めるのはアリだと思います。
SBI証券のS株(単元未満株)を売買する方法
管理人は今回、SBI証券から、「トヨタ自動車」のS株を取引しました。
1.S株を買う
①銘柄をさがす蘭に「トヨタ」と入力して、「トヨタ自動車」を選択
SBI証券にログイン後、銘柄をさがす蘭に「トヨタ」と入力して、「トヨタ自動車」を選択します。
②トヨタの株価情報を見た後、「現物買」をクリック
トヨタの株価情報を見た後、欲しい場合は、「現物買」をクリックします。
③注文画面を「単元未満株」に切り替え、注文内容の入力後、「注文確認画面へ」をクリック
まず、注文画面を切り替えるため、「単元未満株」をクリックします。
株数を入力、「S株のルールに同意する」にチェックを入れて、取引パスワードの入力後、「注文確認画面へ」をクリックします。
④注文内容の確認後、「注文発注」をクリック
約定タイミングなどの注文内容の確認後、「注文発注」をクリックします。
今回、平日の10時30分を過ぎてから、S株の買付注文を出していますので、約定タイミングは「翌営業日の前場始値」の予定となります。
⑤注文受付の確認後、「注文照会」をクリック
注文受付の確認後、「注文照会」をクリックすると、注文の詳細が確認できます。
⑥S株「買注文」の約定確認
約定タイミング以降に、S株が買えているかの約定確認をします。
「取引」→「当日約定一覧」の順にクリックすると、約定銘柄やその値段を確認することができます。
2.S株を売る
S株の売り注文を出すときは、買い注文と同様になります。
①「ポートフォリオ」をクリックし、銘柄を選んで「現売」をクリック
SBI証券にログイン後、「ポートフォリオ」をクリックし、銘柄を選んで「現売」をクリックします。
②注文内容の入力後、「注文確認画面へ」をクリック
株数の入力、「S株のルールに同意する」にチェックを入れて、取引パスワードの入力後、「注文確認画面へ」をクリックします。
③注文内容の確認後、「注文発注」をクリック
約定タイミングなどの注文内容の確認後、「注文発注」をクリックします。
④注文受付の確認後、「注文照会」をクリック
注文受付の確認後、「注文照会」をクリックすると、注文の詳細が確認できます。
⑤S株「売注文」の約定確認
約定タイミング以降に、S株が売れているかの約定確認をします。
「取引」→「当日約定一覧」の順にクリックすると、約定銘柄やその値段を確認することができます。
SBI証券のS株を売買した感想
管理人は、初めて、SBI証券でS株の売買をしてみました。
感想としては、単元未満株の中では、手数料は安かったです。
また、S株の注文を24時間で受け付けているのは便利でした。ただし、約定タイミングまで考えると、「何時に注文を出すべきか?」も考えておいた方が良いです。
今回の管理人の取引は、テストも兼ねていたのでS株を短期売買しています。しかし、次回は利益を出すために、S株をもう少し長期保有するつもりです。
そうすれば、S株(単元未満株)を売却したとき、数万円程度の利益を狙えるかと思います。
まとめると、SBI証券のS株は、単元未満株を売買しやすいサービスだと言えます。
もし、まだSBI証券の口座を開設していない人は、早めに口座を開設しておくと良いでしょう。証券口座は、公式サイトから開設できます。