株をきっかけに、資産運用を始めたい社会人や会社員(サラリーマン)の方も多いはずです。
仕事にも慣れてきて、給料以外の不労所得が欲しい人もいるかと思います。
また、仕事が忙しい社会人でも、「株なら、昼休みや退勤後にできるのでは?」と考えている人もいるはずです。
補足ですが、株は資産運用の一環なので、副業に当たることもありません。つまり、副業が禁止されている会社員でも、株ならできるのです。
ここで、社会人や会社員が株を始めるメリットがある一方、少なからずデメリットも存在します。つまり、やり方を間違えると、株で成功して儲けるどころか失敗して大損をしてしまうかもしれません。
そうならないために、社会人が株を始めるときの注意点を理解しておきたい人もいるはずです。
そこでこのページでは、株初心者の社会人や会社員(サラリーマン)のために「株をやるべき理由、おすすめの投資法、株の始め方や注意点、選ぶべきネット証券」をお伝えします。
目次
株をやっていることを、社内の人にばれないようにするには?
株が副業に該当しないとわかった方でも、同僚や上司など社内の人間にばれたくない人もいるはずです。
なぜなら、いろいろ噂されたり干渉されたりするのは嫌ですから。
例えば、仕事でミスをしたときに、「株なんかやってるから、仕事でミスをするんだよ! 本業に集中しなさい!」などと言われて評価を落としたくないかと思います。
仕事でミスをすることは誰にでもありますので、株は関係なかったとしても、このように言われてしまう可能性もあるのです。
そこで、株を始めるとき、職場の人にばれないようにするために、以下の2点に注意しましょう。
1.証券口座を確定申告が不要な「特定口座(源泉徴収あり)」にしよう
株で一定額以上を儲けた場合、確定申告が必要になります。もし、確定申告をしないと脱税になってしまいます。
実は、確定申告をすると住民税の額が変わってしまうため、経理関係の人に株がばれてしまう可能性があるのです。
つまり、株で儲けて確定申告をすると、他の人より住民税が多くなってしまうので、「この人は、本業以外にも何かやってるのか?」と思われ、株がばれる原因になります。
対策としては、「住民税を別で支払う方法」を税理士に相談することです。しかし、税理士を使う必要のない、もっと簡単な方法があります。
それは、株を始めるときに、証券口座を確定申告が不要な「特定口座(源泉徴収あり)」にすることです。
そうすれば、株でいくら稼いでも確定申告の必要はありませんし、職場の人に株をやっているのをばれる心配もありません。
なぜなら、「特定口座(源泉徴収あり)」にしておくと、株で得た利益に対しての納税を、証券会社が代わりに行ってくれるからです。
つまり、株で儲けた場合、約20%の税金を引いた後の利益を手にすることになります。
もし、「特定口座(源泉徴収あり)」以外の選択をしてしまうと、株の利益が一定額を超えると確定申告が必要になってきますので注意が必要です。
2.職場の人には、株をやっているのを言わないこと
職場の人には、株をやっていることを言わないようにしましょう。
特に、株で大儲けしたときには、同僚などに自慢したい人もいるかと思います。
しかし、そこは我慢して、決して話さないようにしましょう。人の嫉妬と言うのは怖いもので、表では笑っていても、裏ではどのように思っているか分からないですから。
あまり疑いたくはないのですが、株をやっていることを話してしまうと、社内の人が自分の評価を落とすための理由に使ってしまうかもしれません。
実際に管理人は、会社に勤めていますが、株をやっていることは社内の誰にも言っていません。念のため、このようなリスク管理もしておいた方が良いと思うからです。
社会人や会社員(サラリーマン)が株をやるべき理由
管理人は、社会人や会社員が株をやるべき理由が3つあると考えています。
1.投資は、若いときに始めた方が有利である
あなたは、「投資は、若いときに始めた方が有利な理由」をご存知でしょうか?
若いときに投資を始めた方が、投資期間が長く、失敗しても挽回できるので有利と言えます。
なぜなら、投資期間が長い方が、同じ利回りだとしても、資産結成の時間が長くて資金を多く増やせるのです。
例えば、年利3%で資産が増やせたとして、100万円を複利で運用できたとしましょう。複利とは、元本と利息の合計に対して利息がつくことです。
10年運用の場合:100万円 × 1.03^10 = 1,343,916円 ≒ 約134万円
20年運用の場合:100万円 × 1.03^20 = 1,806,111円 ≒ 約180万円
30年運用の場合:100万円 × 1.03^30 = 2,427,262円 ≒ 約242万円
40年運用の場合:100万円 × 1.03^40 = 3,262,037円 ≒ 約326万円
このように、同じ年利でも、投資期間が長い方が資金を多く増やせます。
一方、老後に資産運用を開始しても、残念ながら投資期間が短いので、資産を増やすことが難しいのです。
2.株をきっかけに、資産運用の勉強ができる
株を始めると、いろいろと情報収集をしたり勉強をしたりするので、資産運用の勉強もできるかと思います。
残念ながら、日本の学校教育では、「お金の勉強」をする機会がとても少ないです。そのため、自分でやらない限り、お金についての理解を深めることが難しいのです。
管理人は、大学生のときに経営学部だったのですが、それでも「お金」の勉強が十分にできたとは思いませんでした。
学校以外にも、本を読んだり株の取引をしたことで、お金についての知識が少しずつ増えていきました。
このように、株を始めることで、資産運用の理解も深まっていきます。
3.仕事が忙しい人でも、株であれば自分のペースで取り組むことができる
仕事が忙しい人でも、株であれば自分のペースで取り組むことができます。
もう少し具体的に言うと、株の取引ができる時間は、朝9時~夕方15時になります。ただし、休憩時間の11:30~12:30の間は、株の取引はできません。
そのため、仕事が忙しくて、昼間に株をすることが難しい人も多いかと思います。
そこで、株の注文は夜に出しておきましょう。そうすれば、昼間にやることは、注文成立の確認をすれば良いのです。
もしくは、昼休みをうまく利用して、株取引や情報収集をしましょう。
また、株の勉強であれば、夜などの空いた時間にすることができますので、自分のペースで進められます。
社会人や会社員(サラリーマン)が株をやるときの注意点は? 株で大損、失敗しないためには?
管理人は、社会人や会社員が株をやるときの注意点が3つあると考えています。以下のことを意識しないと、株で大儲けをするどころか、失敗して大損しがちですので注意しましょう。
1.最初から、信用取引などのリスクの高い投資をしないこと
社会人であれば、まとまった資金がある人もいるかと思います。
このとき、最初から信用取引などのリスクの高い投資をしないようにしましょう。
信用取引とは、手持ち資金以上の取引ができてしまう投資のことです。つまり、損得の金額が大きくなってしまうので、初心者は避けるべき投資だと言えます。
初心者は、まずはリスクの低い投資からはじめていきましょう。株に慣れてきたら、徐々にリスクの高い投資にも挑戦するのが良いかと思います。
2.最初から、大きな資金を使わないこと
なるべく早めに株で儲けたい人もいるかもしれませんが、最初から大きな資金を使うのはやめましょう。
なぜなら、儲けと損は裏表の関係ですので、より大きく儲けようとすると大損をしてしまいがちです。
特に、初心者の主婦の方は、株についてよく分からないことも多いかと思います。
まずは小さく始めて、株に慣れてきたら、少しずつ投資資金を増やしていきましょう。
3.株のブログやSNSや2chなどで儲けたと言う話を聞いた後に、投資をしないこと
株をはじめると、どこの会社の株を買うべきかを悩むかと思います。
このとき、ブログやSNSや2chなどで儲け話を聞いた後に、投資をしないようにしてください。
なぜなら、既に株価が上がった後になりますので、今後は、下がっていくことも考えられるからです。
安易な儲け話に乗らず、少しずつ株の知識をつけていくことが、結局は株で儲けるための近道になるかと思います。
社会人や会社員(サラリーマン)が株で稼ぐために、おすすめの投資方法は?
忙しい仕事の合間にできて、社会人や会社員におすすめの投資方法を3つお伝えします。
1.身近な企業や10万円以下の少額で買える株、ミニ株(単元未満株)に投資する
特に初心者が株を始めるとき、どの株を買えば良いのかが分からない人も多いはずです。
このとき、よくわからない企業の株を買うのは、不安が多いかと思います。そこで、身近な企業や自分が知っている企業の株を買うことをおすすめします。
よく知っている企業の株であれば、多少の株価の変動があっても、慌てずに信じて投資を続けることができるからです。
また、特に初心者の方であれば、少額から株式投資を行うことをオススメします。
なぜなら、いきなり100万円するような株を買ってしまうと、損得の金額も大きくなってしまい、冷静な判断ができなくなってしまいがちです。
そのため、例えば、10万円以下で買える株を買って、少しずつ株の経験を積むのが良いかと思います。
ここで、証券会社によっては、ミニ株(単元未満株)を買える所もあります。
ミニ株とは、単元株より少ない単位で買える株のことで、1万円から投資をすることができます。
例えば、100株(単元株)で70万円する株を、1株(ミニ株)を7千円で買えたりするので、投資の練習には良いかと思います。
ミニ株(単元未満株)についての詳細は、「ミニ株(単元未満株)の始め方! 初心者の少額投資のやり方や注意点は?」にまとめていますので、良ければ参考にしてください。
このように、身近な企業の株を買ったり、少額投資から始めたりして、少しずつ株式投資に慣れていきましょう。
2.株主優待がもらえる企業に投資する
株主優待とは、条件を満たした株主に対して、企業が感謝の意味を込めてモノやサービス券を贈ることを言います。
株主優待には、自社商品の詰め合わせ、割引きチケット、食事券、お米、金券(クオカード、商品券、図書カードなど)などがあり、企業によって優待内容が異なります。
ここで、株主優待はすべての企業が実施しているわけではありませんが、個人投資家に人気があるため、多くの企業が優待を出すようにしています。
管理人も、株主優待を楽しみに株式投資をしています。
株主優待について興味がある場合、当サイト内の「株初心者でも簡単! 株主優待生活のおすすめ」に詳しく書いていますので、良ければ参考にしてください。
3.IPO(新規公開株)に投資する
IPO投資とは、証券会社からIPO(新規公開株)を抽選で取得して、初値がついたらすぐに売ることです。
IPO投資は、年間勝率が8割、1回の取引で平均収益10万円を超えることも多く、低リスク・高リターンの投資です。
実際に管理人も、2017年の1年間だけで、29万円近くの利益(税引き前)を得ています!
IPO投資についての詳細は、グループサイト「株初心者でも簡単! IPO(新規公開株)投資のやり方を解説!」にて、初心者向けに記事をまとめていますので、良ければ参考にしてください。
社会人や会社員(サラリーマン)は、どうやって株を始めれば良いのか?
社会人や会社員の方が「どうやって株を始めれば良いのか?」の具体的な手順についてお伝えします。
株を始める手順は、大きく4つあります。
1.証券口座の開設
2.株の情報収集
3.株を買う
4.株を売る
以下、順番に見ていきましょう。
1.証券口座の開設
株を売買するためには、証券会社を通す必要があります。そのため、株をやるためには、まず証券口座の開設が必要です。
証券口座を開設するときに必要な書類は、マイナンバーの通知カードや本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)です。
もしくは、顔写真付きのマイナンバーカードを作ってしまえば、他の身分証明書やマイナンバー通知カードのコピーはいりません。
また、証券口座は、公式サイトからネットで申し込むのが早くて簡単です。
以下、証券口座を開設するときに出てくる疑問についてお答えします。
スマホからも証券口座を開設したり、株の取引ができるのか?
すべての証券会社ではありませんが、最近ではスマホからでも証券口座を開設したり株の取引ができます。
特に、ユーザーの多いネット証券では、スマホからの株取引のしやすさにも力を入れています。
具体的には、株取引専用のアプリを開発していて、株の取引ができるようになっています。
どのような基準で証券会社を選べば良いのか?
ネット証券選びでは、「株の売買手数料」、「取引ツール・投資情報」、「投資商品」の3つを考えましょう。
つまり、取引手数料が安く、投資情報やツールが充実していて、投資できる商品が多い証券会社を選ぶと、投資に有利です。
そうは言っても、どこのネット証券が、総合的に良いのかが分からない人も多いと思います。
当サイト内の「ネット証券を徹底比較! 株初心者におすすめ証券会社をランキング!」では、初心者におすすめの証券会社をまとめています。また、投資信託が多い、NISAで投資ができる証券会社も載せています。
管理人が10社以上のネット証券を実際に使ってみて、各社をランキングしていますので、良ければ参考にしてください。
2.株の情報収集
株を買う前に、日々のニュースや専門誌(会社四季報など)を読んで、情報取集が必要だと考える人も多いかと思います。
なぜなら、株は、情報によって日々変わっていくからです。例えば、業界や会社にとって良いニュースが出れば株価が上がることが多く、逆もまたあります。
ここで、おすすめの投資情報の入手方法ですが、証券会社を利用するのが良いかと思います。
例えば、上の画像は、株取引に役立つSBI証券の無料レポートです。特集レポートや業界別の分析レポートを無料で見ることができます。
また、投資情報は、ログイン内ページやメール配信で無料で受け取ることができますので、私も日々参考にしています。
3.株を買う
投資の情報収取が終わったら、証券口座に入金をして、実際に株を買ってみましょう。証券口座の入金は、ネット銀行を使うと早くて便利です。
ここで、株を買うのに必要な資金ですが、30万円ほどあれば多くの株を買うことができます。もちろん、10万円以下で買える株やミニ株もありますので、少額から投資を始めることもできます。
初心者であれば、身近な株や少額で買える株を買って、投資の練習をしておきましょう。
ここで注意点ですが、株式投資では、儲かることもありますが損をすることもあります。そのため、日々の生活で使う資金を使って投資をすべきではなく、余剰資金で株を行うべきです。
そうでないと、株で儲かったときは良いですが、損をしたときに生活が苦しくなってしまいますから。
4.株を売る
株を買うのと同じように、株を売るタイミングを考えることも重要です。
なぜなら、株式投資をしていると、自分が予想したとおりに株価が動かないこともあるからです。
例えば、予想より株価が上がったときに、欲が出てしまって株を売らないと、売り時を逃してしまいがちです。利益を確保するためにも、株は売るタイミングが重要です。
逆に、株価が下がっていったときに、早めに「損切り」をしないと、どんどん損失額が大きくなってしまいます。
損切とは、最小限の損にするために、値下がりしている株価を売ってしまうことです。
このように、株式投資で失敗しないために、株を売るタイミングを事前に決めておきましょう。
資金が貯まってから株をしようかと、迷っている社会人や会社員(サラリーマン)へ
資金が少ないので、貯金がたまってから投資をしようと考えている人もいるかと思います。
管理人は、資金が少ない人ても、ミニ株や少額投資から始めるべきだと考えています。
なぜなら、株を始めると、新聞や経済紙を読むようになりますので、実生活でも役立つことが多いからです。
やはり社会人になると、ニュースや経済の話題を話す機会が増える人も多いかと思います。このとき、株をやっていれば、投資で情報収集をしているため、自然にニュースなどの話題に入ることができます。
管理人は、学生時代に株を始めたため、新聞を読む習慣がない社会人より、いろいろと有利でした。
なぜなら、新聞を読むことが苦ではなく、むしろ楽しかったので、ニュースなどをネタに多くの人と会話ができました。
このように、資金の少ない社会人や会社員であっても、株を始めるメリットが大きいと言えます。
まとめ
このページでは、株初心者の社会人や会社員(サラリーマン)のために「株をやるべき理由、おすすめの投資法、株の始め方や注意点、選ぶべきネット証券」をお伝えしました。
もう一度おさらいとしますと、以下のとおりです。
社会人や会社員(サラリーマン)が株をやるべき理由
1.投資は、若いときに始めた方が有利である
2.株をきっかけに、資産運用の勉強ができる
3.仕事が忙しい人でも、株であれば自分のペースで取り組むことができる
社会人や会社員(サラリーマン)が株をやるときの注意点は?
1.最初から、信用取引などのリスクの高い投資をしないこと
2.最初から、大きな資金を使わないこと
3.株のブログやSNSや2chなどで儲けた言う話を聞いた後に、投資をしないこと
社会人や会社員(サラリーマン)が株で稼ぐために、おすすめの投資方法は?
1.身近な企業や10万円以下の少額で買える株、ミニ株(単元未満株)に投資する
2.株主優待がもらえる企業に投資する
3.IPO(新規公開株)に投資する
社会人や会社員(サラリーマン)が株を始めるには、証券口座の開設が必要
資金が少ない社会人や会社員(サラリーマン)でも、株を始めると、実生活でも役立つことが多い
このページを見て、社会人や会社員(サラリーマン)の方が株を始めるきっかけになったら幸いです。