株で小遣い稼ぎができたらと思う、高校生や専門学生など未成年の方も多いはずです。
学校や勉強が忙しい方でも、「株なら、昼休みや休み時間にできるのでは?」と考えている人もいるかと思います。
ここで、高校生や未成年が株を始めるメリットがある一方、少なからずデメリットも存在します。つまり、やり方を間違えると、株で成功して儲けるどころか失敗して大損をしてしまうかもしれません。
そうならないために、高校生や未成年が株を始めるときの注意点を理解しておきたい人もいるはずです。
また、高校生や未成年でも、株をすることはできますが、親の同意などが必要になります。
そこでこのページでは、株初心者の高校生や未成年のために「株をやるべき理由、おすすめの投資法、株の始め方や注意点、選ぶべきネット証券」をお伝えします。
目次
高校生や未成年が株をやるべき理由
管理人は、高校生や未成年が株をやるべき理由が3つあると考えています。
1.株で小遣い稼ぎができる
いきなりは難しいかもしれませんが、上達すれば、高校生や未成年の方でも株で小遣いを稼ぐことができると考えています。
もし、月に数万円を株で稼ぐことができれば、旅行に行ったり、美味しい物を食べる機会も増やせるかと思います。
そのために、株の知識をつけたり、多少の勉強が必要だと考えています。
2.株は、学校や勉強の合間に自分のペースで取り組める
学校や勉強が忙しい高校生や未成年の方でも、株であれば自分のペースで取り組むことができます。
もう少し具体的に言うと、株の取引ができる時間は、朝9時~夕方15時になります。ただし、休憩時間の11:30~12:30の間は、株の取引はできません。
そのため、高校生や未成年だと、昼間に株の取引をすることが難しいかもしれません。
しかし、前日の夜に株の注文を出しておけば、昼間にすることは株の注文が成立しているかを確認するだけです。高校生や未成年でも、昼休みや休み時間などであれば、株の注文の成立をチェックできる人も多いかと思います。
また、株の勉強であれば、夜などの空いた時間にすることができますので、自分のペースで進められます。
3.株をきっかけに、「お金」の勉強ができる
株を始めると、いろいろと情報収集をしたり勉強をしたりするので、「お金」の勉強もできるかと思います。
残念ながら、日本の学校教育では、「お金の勉強」をする機会がとても少ないです。そのため、自分でやらない限り、お金についての理解を深めることが難しいのです。
管理人は、大学生のときに経営学部だったのですが、それでも「お金」の勉強が十分にできたとは思いませんでした。
学校以外にも、本を読んだり株の取引をしたことで、お金についての知識が少しずつ増えていきました。
このように、実際に株を始めることで、お金についての理解も深まっていくかと思います。
高校生や未成年が株をやるときの注意点は? 株で大損、失敗しないためには?
管理人は、高校生や未成年が株をやるときの注意点が3つあると考えています。以下のことを意識しないと、株で大儲けをするどころか、失敗して大損しがちですので注意しましょう。
1.デイトレは時間を忘れてやってしまうので、やらないこと
デイトレとは、1日に何度も株の取引をする投資方法です。
デイトレは、時間を忘れてやってしまいがちです。
また、デイトレは、儲かった・儲からないがすぐにわかります。つまり、ギャンブル性が高い投資ですので、ハマると大損をしてしまうことも考えられます。
そのため、高校生や未成年の方は、デイトレを避けた方が良いと思います。
2.最初から大きな資金を使わないこと
なるべく早めに株で儲けたい人もいるかもしれませんが、最初から大きな資金を使うのはやめましょう。
なぜなら、儲けと損は裏表の関係ですので、より大きく儲けようとすると大損をしてしまいがちです。
特に、初心者の高校生や未成年の方は、株についてよく分からないことも多いかと思います。
まずは小さく始めて、株に慣れてきたら、少しずつ投資資金を増やしていきましょう。
3.株のブログやSNSや2chなどで儲けたと言う話を聞いた後に、投資をしないこと
株をはじめると、どこの会社の株を買うべきかを悩むかと思います。
このとき、ブログやSNSや2chなどで儲け話を聞いた後に、投資をしないようにしてください。
なぜなら、既に株価が上がった後になりますので、今後は、下がっていくことも考えられるからです。
安易な儲け話に乗らず、少しずつ株の知識をつけていくことが、結局は株で儲けるための近道になるかと思います。
高校生や未成年が株で稼ぐために、おすすめの投資方法は?
学校や勉強の合間にできて、高校生や未成年におすすめの投資方法をお伝えします。
身近な企業や10万円以下の少額で買える株、ミニ株(単元未満株)に投資する
特に初心者が株を始めるとき、どの株を買えば良いのかが分からない人も多いはずです。
このとき、よくわからない企業の株を買うのは、不安が多いかと思います。そこで、身近な企業や自分が知っている企業の株を買うことをおすすめします。
よく知っている企業の株であれば、多少の株価の変動があっても、慌てずに信じて投資を続けることができるからです。
また、特に初心者の方であれば、少額から株式投資を行うことをオススメします。
なぜなら、いきなり100万円するような株を買ってしまうと、損得の金額も大きくなってしまい、冷静な判断ができなくなってしまいがちです。
そのため、例えば、10万円以下で買える株を買って、少しずつ株の経験を積むのが良いかと思います。
ここで、証券会社によっては、ミニ株(単元未満株)を買える所もあります。
ミニ株とは、単元株より少ない単位で買える株のことで、1万円から投資をすることができます。
例えば、100株(単元株)で70万円する株を、1株(ミニ株)を7千円で買えたりするので、投資の練習には良いかと思います。
ミニ株(単元未満株)についての詳細は、「ミニ株(単元未満株)の始め方! 初心者の少額投資のやり方や注意点は?」にまとめていますので、良ければ参考にしてください。
このように、身近な企業の株を買ったり、少額投資から始めたりして、少しずつ株式投資に慣れていきましょう。
高校生や未成年は、どうやって株を始めれば良いのか?
高校生や未成年の方が「どうやって株を始めれば良いのか?」の具体的な手順についてお伝えします。
株を始める手順は、大きく4つあります。
1.未成年口座の開設
2.株の情報収集
3.株を買う
4.株を売る
以下、順番に見ていきましょう。
未成年口座を開設するために必要なことは?
20歳未満の人は、一般口座ではなく「未成年口座」を開設しないと、株の取引ができません。
未成年口座を開設するためには、おおまかに言うと以下の条件が必要です。詳しくは、各証券会社の手続きに沿って、口座を開設してください。
1.親権者が既に証券口座を開設していること
2.親権者の同意書
3.親権者の本人確認書類(免許証やパスポート、マイナンバーカードなど)
4.未成年者と親権者の続柄が分かる書類(マイナンバーの記載がある住民票など)
5.子供名義の銀行の口座開設(ゆうちょ銀行か楽天銀行がおすすめ)
親権者の同意書は、未成年口座を開設するときに、証券会社から送られてきます。この同意書の内容は、平たく言うと、子供が成人するまで、親が代理で取引を行うことへの了承です。
また、子供名義の銀行は、入出金をするために必要となります。
ここで、未成年でも開設できるネット銀行は、けっこう数が限られています。ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト」か楽天銀行であれば、0歳からでも口座を開設できるのでおすすめです。
つまり、未成年口座を開設するためには、親の同意などが必要になります。そのため、株をやるために、親へ説得をしましょう。このとき、株で儲けたいからと言うよりは、勉強のためと言った方が良いかと思います。
実際、管理人が親だとしたら、損をしても良い程度の投資資金しか渡さないはずです。
高校生や未成年が株で儲けると確定申告が必要なのか? 親の扶養から外れない方法は?
株を始めるときに、税金面で心配な人もいるかと思います。
結論から言うと、証券口座を開設するときに、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておけば大丈夫です。
そうすれば、確定申告の必要はありませんし、株でいくら稼いでも親の扶養から外れることもありません。
なぜなら、「特定口座(源泉徴収あり)」にしておくと、株で得た利益に対しての納税を、証券会社が代わりに行ってくれるからです。
つまり、株で儲けた場合、約20%の税金を引いた後の利益を手にすることになります。
もし、「特定口座(源泉徴収あり)」以外の選択をしてしまうと、株の利益が控除額の年間38万円を超えると確定申告が必要になり、親の扶養からも外れてしまいますので注意が必要です。
スマホからも証券口座を開設したり、株の取引ができるのか?
すべての証券会社ではありませんが、最近ではスマホからでも証券口座を開設したり株の取引ができます。
特に、ユーザーの多いネット証券では、スマホからの株取引のしやすさにも力を入れています。
具体的には、株取引専用のアプリを開発していて、株の取引ができるようになっています。
どのような基準で証券会社を選べば良いのか?
未成年の人が株を始めるためには、未成年口座の開設ができる証券会社を利用する必要があります。
具体的には、SBI証券、楽天証券、マネックス証券のネット証券であれば、未成年口座の開設ができます。
ここで、未成年口座の開設ができて、ミニ株(単元未満株)も買えると言う理由で、SBI証券、マネックス証券をおすすめします。
また、未成年口座は、成人後には「一般口座」へと移行します。成人後に、改めて新しい証券口座を開設しても良いのですが、以下のことを意識しておくと、そのまま口座を使えるかと思います。
ネット証券選びでは、「株の売買手数料」、「取引ツール・投資情報」、「投資商品」の3つを考えましょう。
つまり、取引手数料が安く、投資情報やツールが充実していて、投資できる商品が多い証券会社を選ぶと、投資に有利です。
そうは言っても、どこのネット証券が、総合的に良いのかが分からない人も多いと思います。
当サイト内の「ネット証券を徹底比較! 株初心者におすすめ証券会社をランキング!」では、初心者におすすめの証券会社をまとめています。もちろん、未成年口座が使える証券会社も比較しています。
管理人が10社以上のネット証券を実際に使ってみて、各社をランキングしていますので、良ければ参考にしてください。
2.株の情報収集
株を買う前に、日々のニュースや専門誌(会社四季報など)を読んで、情報取集が必要だと考える人も多いかと思います。
なぜなら、株は、情報によって日々変わっていくからです。例えば、業界や会社にとって良いニュースが出れば株価が上がることが多く、逆もまたあります。
ここで、おすすめの投資情報の入手方法ですが、証券会社を利用するのが良いかと思います。
例えば、上の画像は、株取引に役立つSBI証券の無料レポートです。特集レポートや業界別の分析レポートを無料で見ることができます。
また、投資情報は、ログイン内ページやメール配信で無料で受け取ることができますので、私も日々参考にしています。
3.株を買う
投資の情報収取が終わったら、証券口座に入金をして、実際に株を買ってみましょう。証券口座の入金は、ネット銀行を使うと早くて便利です。
ここで、株を買うのに必要な資金ですが、30万円ほどあれば多くの株を買うことができます。もちろん、10万円以下で買える株やミニ株もありますので、少額から投資を始めることもできます。
初心者であれば、身近な株や少額で買える株を買って、投資の練習をしておきましょう。
ここで注意点ですが、株式投資では、儲かることもありますが損をすることもあります。そのため、日々の生活で使う資金を使って投資をすべきではなく、余剰資金で株を行うべきです。
そうでないと、株で儲かったときは良いですが、損をしたときに生活が苦しくなってしまいますから。
4.株を売る
株を買うのと同じように、株を売るタイミングを考えることも重要です。
なぜなら、株式投資をしていると、自分が予想したとおりに株価が動かないこともあるからです。
例えば、予想より株価が上がったときに、欲が出てしまって株を売らないと、売り時を逃してしまいがちです。利益を確保するためにも、株は売るタイミングが重要です。
逆に、株価が下がっていったときに、早めに「損切り」をしないと、どんどん損失額が大きくなってしまいます。
損切とは、最小限の損にするために、値下がりしている株価を売ってしまうことです。
このように、株式投資で失敗しないために、株を売るタイミングを事前に決めておきましょう。
親への説得が難しく、株を始められない高校生や専門学生など未成年の方へ
親への説得が難しく、株を始められない高校生や専門学生など未成年の方も多いかと思います。
管理人は、高校生や未成年であっても、貯めたお小遣いなどを使って、ミニ株や少額投資から始めるべきだと考えています。
なぜなら、株を始めると、新聞や経済紙を読むようになりますので、実生活でも勉強になることが多いからです。私も、学生時代に株を始めたのですが、特に就活では情報面で有利になりました。
やはり、日頃から新聞などを読んでいるので、他の就活生より業界や会社について詳しいのです。
私は、採用面接で「最近気になるニュースはなんですか?」と不意に聞かれたときに、株をやってたおかげで、業界に関連したニュースをすぐに答えることができました。
このように、資金の少ない高校生や未成年であっても、株を始めるメリットが大きいと言えます。
そのため、親への説得は、株で儲けるためと言うより、「実生活でも勉強になる」、「就活でも有利になる」と伝えた方が効果的かと思います。
まとめ
このページでは、株初心者の高校生や未成年のために「株をやるべき理由、おすすめの投資法、株の始め方や注意点、選ぶべきネット証券」をお伝えしました。
もう一度おさらいとしますと、以下のとおりです。
高校生や未成年が株をやるべき理由
1.株で小遣い稼ぎができる
2.株は、学校や勉強の合間に自分のペースで取り組める
3.株をきっかけに、「お金」の勉強ができる
高校生や未成年が株をやるときの注意点は?
1.デイトレは時間を忘れてやってしまうので、やらないこと
2.最初から大きな資金を使わないこと
3.株のブログやSNSや2chなどで儲けたと言う話を聞いた後に、投資をしないこと
高校生や未成年が株で稼ぐために、おすすめの投資方法は?
身近な企業や10万円以下の少額で買える株、ミニ株(単元未満株)に投資する
高校生や未成年が株を始めるには、未成年口座の開設が必要
株を始めると、経済やニュースにも詳しくなるので、実生活や就活でも役立つ
このページを見て、高校生や未成年の方が株を始めるきっかけになったら幸いです。